●公営住宅( 都道府県営及び市町村営住宅 )とは 公営住宅は公営住宅法に基づき地方公共団体が国の補助を受けて土地の取得や住宅の建設をし、 低所得者向けに賃貸する自治体の直営の住宅(多くは集合住宅)です。
日本の住宅総数は4,961万戸で、そのうち持家は3,037万戸(61%)、借家は1,774万戸(36%)ですが、 このうち公営住宅は全国で201万戸供給されており、借家全体の11.3%を占めています。※ ( ※総務省「平成20年住宅・土地統計調査」(速報) )
公営住宅法そのものが、「住宅困窮者」に対して「低廉で安定した住宅を供給する」という目的で制定されています。
管理する主体によって都が管理しているものを都営住宅、 府や県が管理していたら「 府(県)営住宅 」 同じ考えで市(町村)が管理していたら「 市(町村)営住宅 」という名前で呼ばれています。
●入居応募資格と公営住宅の特徴とは
公営住宅は家族または単身者のための住宅で、普通のアパートやマンションのように 友人同士や学生の一人住まいはできません。 単身者の場合はさらに、原則として60歳以上の人で身体に障害のある方などに 入居資格が限定されていることが一般的です。 ( ※各自治体のHP等で単身の方の入居資格や年齢制限を見る限りでは、各自治体で少しだけ年齢制限などが異なる場合があるようです )
世帯を持っているにしろ単身者にしろ云えることは
まず、現に住宅に困っている人。 応募者や同居する方のなかに「 持ち家 」やら「 貸し家 」のある方は、受付け後、仮当選しても失格になります。
次に、所得が定められた基準の範囲内であること。 申込者や同居親族にも暴力団員がいないこと。 連帯保証人が立てられること。 さらには、各自治体が出している募集要領を拝見する限りでは、応募する自治体に在住・在勤していることを「 申し込み資格 」の条件としているようです。
詳しくは、各自治体の住宅供給公社が発行している入居のしおり( 募集案内 )に記載されており そういった一定の条件を満たしていなければなりませんが
近傍の同等程度の民間の賃貸住宅と比べても家賃が格段に安く設定され、更新料も徴収されません。
ですので、昨今の景気の動向を受けて、申し込みをする方が増えているようです。
なかには当選するまで7年以上かかった方もいらっしゃるようで 多回数落選による優遇措置というのがあって当選確率は高くなっても なかなか当選しない方もいるようです。
ちなみに私らの場合ですと県営住宅と市営住宅の抽選会に応募すること 5年間で20回以上・・ ( ほとんどの場合、妻が応募したのですが市営住宅だけで応募したのは20回です )
以下が実際に応募して落選した応募はがき( の山 )です。(汗
子供が多いので少しでも広いところ・・ということで、かつ倍率が50倍以上という人気エリアばかり申し込んだから、、ということも理由とは思いますが、人気の物件ばかりに応募したせいか、子育て( 乳幼児 )世帯で申し込んでいまして、幾ばくかの優遇があるにもかかわらず、ことごとく落選し、6年目でやっと仮当選し資格審査、入居説明会を経て仮当選後約3ヶ月後に入居できました。
●申し込みから仮当選までの順序( 募集時期・お申し込み方法・選択・抽選まで )
公営住宅に入居するには、住宅困窮度を数値化し、住宅困窮度の高い方から順番に入居者を決定するポイント方式によるものや犯罪・DV被害者世帯等の入居申し込みを随時受け付けて登録し空き家が出た場合に優先的に入居させる随時募集によるもの等、幾つかありますが、ここでは抽選募集されているケースについて、募集時期、お申し込み方法などをご説明します。
募集時期
抽選による公営住宅の一般募集時期は、年4回(5月、8月、11月、2月)の自治体が多いようですが 自治体によっては年に1〜2回のところもあるようです。
また
お申し込みは、募集期間中に1世帯につき1通だけしか出来ませんが 府営(県営)住宅と市(町村)営住宅の募集時期は、気を利かせて少しずらしている場合が多いです。
ですので、府営(県営)住宅と市(町村)営住宅は、募集期間内であれば それぞれ1通ずつしか申し込めませんが、どちらとも申し込む( 併願で応募する )ことは可能です。
募集時期の詳細につきましては各自治体のHPや各自治体の住宅供給公社のHPに詳しく掲載されています。
参考までに、都府県、大阪市、名古屋市等の大きな都市の公営住宅の募集時期について 列挙しておきます。
東京都 都営住宅 募集時期 https://www.to-kousya.or.jp/kouei/toeibosyu/index_teiki.html
大阪府 府営住宅 募集時期 https://www.osakafueijutaku.jp/for-searchers/general-recruitment-index.php
大阪市 市営住宅 募集時期 https://www.osaka-jk.or.jp/shiei/shiei_osumai/center
京都府 府営住宅 募集時期
http://www.kyoto-fuei.jp/
京都市 市営住宅 募集時期
http://www.kyoto-jkosha.or.jp/shiei/kubun.html
神奈川県 市営住宅 募集時期
https://www.thk.or.jp/notice/post-151/
横浜市 市営住宅 募集時期 https://www.yokohama-kousya.or.jp/municipal/
愛知県 県営住宅 募集時期 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jutakukanri/keneibosyuannai.html
名古屋市 市営住宅 募集時期
https://www.jkk-nagoya.or.jp/siei/bosyuu.html
福岡県 県営住宅 募集時期 http://www.lsf.jp/pref/index.html
福岡市 市営住宅 募集時期 http://www.nicety.or.jp/
神戸市 市営住宅 募集時期 https://www.kobe-rma.or.jp/individual/municipal/recruitment/
リンク切れしていた場合も含めて お住まいの自治体の公営住宅の募集の時期や最新情報をお知りになりたい場合は、 ○○市(町) 市営(町)住宅 募集時期 で検索すれば大概は知ることが出来ます。
( ただし、最も確実なのは、お住まいの区役所、最寄の住宅供給公社に行き 担当の方に尋ねることではないかと思いますが・・)
●お申込み方法
郵送による申込
入居のしおり(案内&申込書)を配布場所にて受け取り、必要事項を記入して郵送にて申し込みます。 ( 受付け期間内に返信分の切手を同封して郵送する必要があります )
入居のしおり(案内&申込書)は、各区役所、支所、出張所、連絡所、各自治体の住宅供給公社窓口、 各地区住宅管理センターなどで、募集期間中に配布されます。 詳しくは、各自治体のHPなどで配布場所を確認できます。
インターネットによる申込み
抽選による公営住宅の一般募集は、郵送によるものが通例のようですが 自治体によっては抽せん募集も、大阪府営住宅のように インターネットによる申込み( 電子申請 )ができるケースもあります。
大阪府営住宅 電子申請 https://osaka-fuei.com/fuei/apply/flow/index.html
都営住宅の場合は郵送の他、JKKねっとにユーザー登録後に空室検索ページで検索し、 申込みができるものもあります。 スマートフォンにも対応しています。
都営住宅 スマートフォン登録 入居者募集 操作マニュアル https://www.juutakuseisaku.metro.tokyo.lg.jp/toei_online/pdf/index-06.pdf
●申込みから抽選まで
(1)申し込み書の入手
各自治体の住宅供給公社が発行している「 入居のしおり(案内&申込書)」を 配布場所にて受け取り 必要事項を記入して郵送にて申し込みます。 自治体によってはスマートフォン等を使いインターネットで申し込みが出来たり わざわざ配布場所に行かなくても インターネットにアップロードされた申込書を印刷して必要事項を記入し郵送出来る場合も ありますのでご活用されるとよいと思います。
インターネットによる申し込みにしろ郵送にしろ 申し込み期間を過ぎてしまえば、 申込書は手に入らず申し込みはできません。 とにかく応募しなければ当選しませんので、申込書を早めに入手し、 申し込みの締切日には十分注意しましょう。
多回数落選による優遇措置
自治体によっては多回数落選による優遇措置がありますので 応募すればするほど玉数が増えて段階的に当選確率が上がります。
(2)抽せん番号の通知 抽選日の前日までに届くように通知されます。 お申込み期間最終日に申し込まれた場合は、抽選番号の通知が、抽選日以降になる場合が あるようですが、抽選の当落には影響しません。
●抽選及び抽選結果
(3)公開抽せん会
抽選対象の住宅の抽選会は公平を期すために公開で行われています。 抽選器からの玉出しによる抽選方法がほとんどのようです。
「 市営住宅の当選について 」という質問コーナーで口利き等で有利になる場合があるのか?という 質問がされていましたが、公開抽選方式からいって、その余地はなさそうです。
(4)抽せん結果通知書の発送
当選or落選通知
自治体によっては多回数落選による優遇措置がありますので ある落選回数を越えると段階的に当選確率が上がります。 優遇措置があるところは、落選したはがきも捨てずに大切に保管しておきましょう。
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当選通知(仮当選)から入居までのことを体験を交えて説明していきます。
各自治体によって多少の違いがあるようですが、当選後は、一般的に以下の流れになります。
(1)入居資格本審査 (2)住宅決定 (3)入居説明会の通知 (4)納付書による敷金の払込み、請書、連帯保証人の署名、捺印 (5)入居説明会と入居手続き (6)入居 (入居指定日から15日以内 ) ⇒次へ
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